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アマゾン(AMZN)株2015Q2決算

アマゾン(AMZN)2015Q2カンファレンスコールのメモです。

AMZNの評価ポイントはAWSの売上と利益になってきています。

サマリー

・世界全体の売上は20%増で231.8億ドル、営業利益は166%増加し10.7億ドル

・北アメリカの売上は26%増で138億ドル、営業利益は113%増加で7.03億ドル

・北アメリカ以外の売上は3%増で75.6億ドル、営業損失は0.19億ドル

・AWSの売上は81%増で18.2億ドル、営業利益は407%増で3.91億ドル

・Q3の売上ガイダンスは233.3〜255億ドル

株価の動き

アマゾン・ドット・コム【AMZN】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

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2Qのコメントから始めます。12ヶ月の営業キャッシュフローは69%増加し89.8億ドルとなりました。フリーキャッシュフローは10.04億ドルから増加し、43.7億ドルになりました。財務諸表の補足事項とビジネス指標の部分に、キャッシュフロー指標を載せています。これらの指標が示すのはいくつかの視点で、それによって示されるのは資産の取得、現金準備、資本及びファイナンスリリースの影響です。

12ヶ月の資本コストは40.61億ドルでした。資本コストに含まれないのはキャピタルリースの制約による資産および設備の影響です。資産コストとキャピタルリースが増加したのは、ビジネスの継続的成長のための追加投資で、技術インフラへの投資です。その大半はAWSと配送業務の追加キャパシティーです。
ROICは6%から上昇して17%になりました。ROICはフリーキャッシュフローを債務(長期債務はのぞく)を引いた平均総資産で割ったものです。一般株と株式に基づく報酬は一年前の4.8億から比べて4.88億になりました。世界全体の売上は20%増加して231.8億ドルになり、13.9億ドルの為替の悪影響を除くと27%増加しました。

世界全体での配送量は22%の増加で、アクティブアカウントは約2.85億人でした。過去12ヶ月に3件以下しかオーダーしなかった顧客を除くと、約2.65億人で前1年間の約2.37億人から増加しました。売買ユニット(?)は配送量の45%を占め、前1年間の41%から増加しました。

次は配当を除いた営業コストについてです。営業コストは151.6億ドルもしくは売上の65.4%(前期は69.3%)でした。配送、マーケティング、技術、コンテンツ、販管費を合わせて69.5億ドルで売上の29.9%で、前年から1.3%増加しています。

配送は27.4億ドルで売上の11.8%で前年も同様でした。技術とコンテンツは27億ドルで売上の11.7%で前年は10.4%でした。マーケティングは11億ドルで売上の4.7%で前年も同様でした。

セグメントごとの結果です。第一四半期でセグメントを変更し、北アメリカ、世界全体、AWSをレポートするようにしました。以前の期と同様に、配当とその他営業コストは含んでいません。

北アメリカでは、売上は26%増加し138億ドルになりました。メディア売上は6%増加し26.2億ドルになり、為替を除くと7%の成長です。EGM(一般商品)売上は31%増加し109.9億ドルとなり、為替を除くと32%の成長です。EGMは北アメリカの売上の80%を占めます。北アメリカの営業利益は113%増加して7.03億ドルとなり、営業マージンは5.1%でした。900万ドルの為替の好影響を除くと、北アメリカの営業利益は111%の増加です。

(北アメリカを除いた)世界では売上は3%増加して75.6億ドルでした。13.7億ドルの為替の悪影響を除くと、売上の成長率は22%でした。メディア売上は12%減少して20.9億ドルで、為替の影響を除くと3%の増加でした。EGMは世界の売上の72%を占めます。世界での営業損失は0.19億ドルで、前年は200万ドルの損失でした。世界での営業損失は0.89億ドルの為替の悪影響を含みます。

AWSでは売上は81%増加し18.2億ドルになりました。AWSの営業利益は407%増で3.91億ドルになり、営業マージンは21.4%です。7100万ドルの為替の好影響を除くと、AWSの営業利益は314%増です。

全体としては営業利益は166%増加し10.7億ドルで売上の4.6%となり、年間では2.5%の増加です。900万ドルの為替の悪影響を除くと、CSOIは168%増加しました。

CSOIと異なり、このGAAP営業収入は配当コストとその他営業コストを含みます。GAAP営業収入は4.64億ドルで、前年は1500万ドルの損失でした。税金は2.66億ドルでした。GAAPネット収入は9200万ドルで一株あたりは0.19ドルです。前年は1.26億ドルの損失で株式あたりは0.27ドルの損失でした。

バランスシートに移りましょう。現金と現金同等物は年間で60.2億ドル増加し140億ドルです。在庫は12%増加し74.7億ドルとなり、在庫の回転は8.9回転で前年の9.1回転から下がりました。これは選択幅を増やし、在庫数を増やし新しい商品カテゴリーを増やしたためです。

買掛金は18%増加し123.9億ドルになり、買掛金日数は74日になり前年の71日から増えました。

最後にガイダンスを説明します。ガイダンスに含まれるのは今までの注文トレンドと適度に保守的な推定です。結果は予測不可能で様々な要素に影響を受けます。為替や世界経済、消費者心理などです。正確に需要を予測するのは難しいので、実際の結果はガイダンスから外れることがあります。

公式文書について詳細を説明しますが、外貨における子会社の会社間差引、法的案件解決による悪影響、そして有効税率の変化はガイダンスに影響を与えます。ガイダンスが前提するのは、買収、投資、リストラ、法的解決、配当の修正は含まないことで、為替レートは現在と同等であることです。

Q3では233.3〜255億ドルの売上で13〜24%の成長です。このガイダンスは約6.2%の為替の悪影響を含み、GAAP営業収益は-4.8〜0.7億ドルで2014年Q3は5.44億ドルの損失でした。

これが含むのは5.8億ドルの配当と無形資産の消却です。統合営業収益(配当とその他営業費用を除く)は1〜6.5億ドルで、2014Q3は1.36億ドルでした。引き続きよりよい顧客体験を推進し、価格、品揃え、便利さを追い求めていきます。カスタマーファーストであることが株主価値を永続させる上で唯一の確実な道だと考えています。