Invest Shift 株式投資ブログ

株式投資についてのブログ

スターバックス(SBUX)株2015Q3決算

スターバックス(SBUX)2015Q3決算カンファレンスコール

長かったのでHoward Schultz の部分だけです。
もうすぐQ4の決算発表ですね。

サマリー
・既存店ベースで売上は7%増加し、利用者は4%増加
・売上は18%増加し、49億ドル
・non-GAAP EPSは24%増加し0.42ドル
・non-GAAP EPSは年間で18~19%増加を予想
・non-GAAP EPSのQ4の値は0.42~0.43ドル

株価の動き

スターバックス【SBUX】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

----

Howard Schultz - Chairman, President and CEO

みなさんカンファレンスコールへようこそ。スターバックスの2015Q3は上場してから23年の歴史で最も突出したQとなりました。既存店ベース(注:以下全て既存店ベース)で売上は7%増加し、4%の利用者増が牽引しました。4%の顧客増を可視化してみましょう。世界での4%の顧客増は我々の事業スケールでは前年の同じQに比べて2300万人の顧客増になります。もしくは毎日25人の顧客が毎日すべての店舗(世界で約1万店舗)で増えたことになります。

高成長を遂げているアメリカでは8%の成長で、顧客数が4%増加し、売上が12%増加しました。EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)では3%の成長で、顧客数が2%増加し、営業利益が23%増加しました。

先週お知らせしたように、EMEAセグメントは南アフリカヨハネスブルグに初めての店舗を2016年の前半に開こうとしています。この開店については食品小売業のTaste Holdings Limitedと提携しています。南アフリカにはやがて150以上の店舗ができるでしょう。

中国アジアセグメントでも高成長を遂げていて、5200以上の店舗がありQ3で11%成長しました。これは主に顧客増によるものです。日本市場は完全にコントロールしています。日本は北アメリカ以外で最初の世界市場で、1000以上の店舗があり、過去最高の既存店ベースの年間売上増になりました。また、うれしいことに中国で90都市にわたって店舗が1700以上になりました。

カップは成長プランにとって重要です。カップストアを2倍にしてだいたい10000箇所にし、売上は3倍の30億ドルにし、営業利益も3倍の10億ドル以上に今後5年でしようとしています。

既存店も新規店も売上が好調なので、総売上は18%増加し、49億ドルになりました。また、非GAAP EPSは24%増加し0.42ドルになりました。注目すべきなのは、Q3の結果は飲食の改良、モバイルやデジタルプラットフォーム、パートナーへの投資を継続していながらも達成されたということです。これらの投資はQ4も継続し、為替の悪影響と世界各国の消費環境の悪さに関係なく行います。

2015Q3は全体的にすばらしいQでした。事業全体で世界的に好業績が続き、店舗運営もうまくいき、毎週66カ国22500店舗8000万人の顧客にサービスしています。新しい取組と戦略及びデジタルパートナーシップについて説明します。これは今期に発表されたり形になったもので、さらにスターバックスの権威とリーダーシップを、コーヒーや紅茶、小売、モバイルやデジタルなど全てにおいて高めるものです。そして成長を継続し、世界で勝ち抜くためのものです。

後でKevinに交代して、彼がコーヒーや飲料の取組や、会社全体のこと、個別セグメントのパフォーマンスについて説明してくれるでしょう。最後に、ScottがQ3の決算結果について詳細に説明した後、Q&Aに移ります。

2年前に消費者行動の大きな変化について説明し、店舗を持つ業者に大きな影響を与えるだろうということを発表しました。私は超能力者ではないですが、来たるべき変化は明らかです。それから、多くの小売業者や消費者ブランドはネット広告の予算を増やしていきましたが、顧客獲得コストは急増し、得るものはさほどありませんでした。我々は、全く異なったアプローチをとりました。

すでに世界レベルとなったデジタル技術をさらに進化させ、Mobile Order & Payや素早い配送、ロイヤリティプログラムの拡充などで、顧客数をQ3に4%増加させました。新規顧客を増やし、既存顧客との関係を深めることが、スターバックスブランドの価値とカスタマーエクスペリエンスをたかめ、店内オペレーションを効率化するのです。本日ユニークなデジタルパートナーシップを締結し、同じ意思を持ちながら進めようとしています。これはスターバックスブランドとデジタル資産にさらに力を入れ、顧客獲得コストをさらに低減し、顧客数を増やすものです。

スターバックスのカスタマーエクスペリエンスは世界レベルのサービスと便利さを提供できるかによって変わります。未成熟ながら、いくつかのルールを変えるような進歩が報告できることを喜ばしく思います。

Mobile Order & Pay は前の12月からポートランドの150の店舗で利用できるようになり、急速に拡大して3月には太平洋北西側の650の店舗で利用できるようになりました。ポートランドとシアトルでMobile Order & Payが良い影響を与えたことにより、この取組をより加速しアメリカの4000以上の店舗で提供しています。そして、Mobile Order & Pay をアメリカ全店舗でホリデーシーズンまでに利用できるようにしようとしています。Mobile Order & Pay で、より多くの顧客により速く効率的にサービスできるようになり、並ぶことを少なくします。既に運営上良い結果が出ています。

4000以上の店舗に導入できたのは、3Qの最後の数週間だということに注意してください。Mobile Order & Payと便利さの本当の影響はこれからのQや年になります。Mobile Order & Pay は全てのマーケットで売上と利益を向上させ、そこではリピーターが早く訪れ、新しい段階になればさらに加速されます。並ぶより前に注文できるようにすることで、Mobile Order & Pay は忙しい顧客の機会をとらえることができます。それを示すデータは明らかです。Mobile Order & Pay がある店舗は、列が短く、サービスは速く、店内オペレーションは効率的です。顧客数は予想以上に増え、効率が上がってスターバックスでの体験を向上させました。

アメリカではMobile Order & Pay をAndroidアプリの機能に追加します。また、Mobile Order & Pay を世界のマーケットに展開します。重要なのは、売上を上げるメニュー推薦のような主要機能はまだ備わってなく、ベータ版だということです。

スターバックスの卓越した便利さを向上させるためのもう一つの重要な取組は、最初のexpress store をニューヨークで開店したことで、まだ数日しか経っていませんが、初期の結果は驚くべきものです。約500フィート四方のスペースで、普通の店舗の3倍の量の顧客にサービスしています。近くの店舗は数百フィートの距離ですが、悪影響や顧客の取り合いは起こっていません。これは12月のInvestor conferenceで宣言したことを証明します。それはアメリカの各地で既存店舗が満たしている需要より多くの需要があり、数年で国内店舗をさらに成長させる機会があることです。

express store は新しい店舗運営の一部に過ぎず、色々な種類の店舗経営のあり方を追求し、需要をとらえていこうとしています。Mobile Order & Pay のexpress store での成功は潜在的な成長力がアメリカにある証拠で、アメリカでは需要を満たすことよりも需要を作り出すことが成長するために大事なことなのです。express store を増やすために、夏の終わりにニューヨークにオープンします。もう一つの大きな取組はデリバリーで、これは顧客の需要を満たし、便利さを向上させるでしょう。

必ず、家や会社へのスターバックスデリバリーには大きな需要があります。シアトルとニューヨークのEmpire State Buildingでホリデーの前にテストデリバリーを行う予定です。

Mobile Order & Pay でのデリバリーはさらに収益性を向上させ、スターバックスブランドの公正さを増すでしょう。デジタル技術が可能にしたのは、Mobile Order & Pay やデリバリーのようなサービスで、また、マイスターバックスロイヤリティの拡大も可能にしました。

MSR(My Starbucks Rewards)は引き続き重要な要素で、それは短期的に売上と利益に貢献するだけでなく、長期的な寄与のためでもあります。1040万のMSRメンバーがいて、2014Q3より28%増加し、620万のゴールドメンバーがいて、これは2014Q3より32%増加しています。

ゴールドメンバーの増加が示すのは、MSRの顧客は以前よりますます頻繁に決済するようになったことで、MSRメンバーは北アメリカの支払いの約30%になっています。モバイルコマースは今までで最も好調です。アメリカではモバイル決済が店舗内決済の20%を超えました。2年前からすると2倍になっていて、毎週約900万のモバイル決済を行っています。

我々の計画は、MSRとデジタルサービスをスケールさせてきていて、スターバックスブランド、顧客エンゲージメント、世界の店舗数、モバイルデジタルカードを向上させ、モバイルデジタルプラットフォームを拡大していきます。これは購入と体験をスターバックスの店舗の外に拡大するものです。

店舗外のデジタルプラットフォームで顧客属性が同じようなビジネスが可能になり、パートナーと協力しながら行えます。スターバックスからスターを買って、顧客の獲得や維持、リワードなどがスターバックスギフトを送ることで可能になります。すばらしいのはギフトはスターバックスストアでのみ交換可能なことです。このデジタルとロイヤリティーについての機会を3つのロイヤリティーパートナーシップを通して説明しましょう。

最初のパートナーシップはSpotifyです。Spotifyスターバックスターを購入して、プレミアム視聴者の獲得推進のために配布します。これでSpotify を競合の音楽ストリーミングサービスから差別化し、顧客ロイヤリティーに報いることができます。また、パートナー社員の追加特典として、Spotify プレミアムアカウントが無料になります。

二つめはニューヨークタイムズです。Spotifyと同様に、スターを購入して顧客獲得と顧客ロイヤリティーに活用できます。追加特典として、スターバックスの顧客は無料でニューヨークタイムズのコンテンツを店舗内のデジタルネットワークで見ることができます。

3つめはLyftで、モバイル配車ネットワークの会社です。Lyftはスターを購入して顧客獲得やロイヤリティー、ドライバーへの報酬とし、競合と差別化します。このパートナーシップにはいくつもの新しい要素がありますが、Lyftのドライバーは全員MSRのゴールドメンバーとなり、またwritersはドライバーに対してスターバックスのギフトを送るれるようになります。

今年の終わりに便利で経済的な配車サービスをLyftと提携してスターバックス提携社員が利用できるようにします。これは、パートナーに興味をもってもらい、この価値の長期的な実行可能性を決定付けるためです。

これらのパートナーシップの取組は顧客にとっては、スターを店舗外で得ることができて、好きな飲食物と交換できることになります。だんだんと独自な特典を増やし、収益性と可能性を増し、より多数の顧客とつながって毎日の習慣の一部となり、スターバックスの世界展開を勢いづけることでしょう。

スターはMSRの顧客にとってとても価値があり、このデジタルプラットフォームのパートナーは既存及び新規顧客、Lyftのドライバーにとってさえも価値を提供することでしょう。

他の小売業者は強力なブランド価値や、デジタルや実物の資産、顧客とのつながりを持たず、こういったようなプログラムを実行してはいません。

将来のパートナーをいくつかの分野で発見しています。さらに厳選されてカスタマイズされたデジタルパートナーシップをこれからのQで耳にするかもしれません。スターバックスのスターデジタルエコシステムを推進していきます。