ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)株2015Q3決算
為替の悪化で一時的な影響を受けていますが、着実な決算をあげています。
リステリンなど、日本で普通に使われているようなものも販売していますね。
手術用ロボットの事業拡大が楽しみです。
サマリー
・2015Q3のコンセンサスEPS予想は$1.44のところ、結果は$1.49
・2015Q3の売上は17.1Bで、YonYで7.4%減少(売上は0.8%増加し、為替の影響が-8.2%)
・2015通年の売上は$70~71B、EPSは$6.15~6.20
・手術用ロボット市場は現在$2Bで二桁成長している
会社資料
Quarterly Sales & Earnings - Johnson & Johnson
株価の動き
ジョンソン&ジョンソン【JNJ】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
決算発表のメモ
Louise Mehrotra - VP, IR
Q3の結果を振り返ります。世界の売上は17.1Bで、YonYで7.4%減少しています。売上は0.8%増加し、為替の影響が-8.2%ありました。アメリカでは売上が0.6%減少し、アメリカ以外では2.1%成長しましたが、為替の悪影響で-15.8%の影響がありました。
ヨーロッパとアメリカ以外の西半球では2.7%成長で、アジアパシフィック及びアフリカでは1.2%成長でした。全ての地域はC型肝炎薬の競合により悪影響を受けました。買収と譲渡を除くと、C型肝炎薬の売上は世界で5.6%、アメリカで7.7%、アメリカ以外で3.8%の成長が見込まれます。
利益では、純利益が3.4Bとなり、EPSは$1.2で、前年は$1.66でした。non-GAAP指標にあるように、2015Q3の純利益は税引後償却費437mと特別費目の377mを除いています。2014Q3の純利益は144mの利益を除いています。
償却費と特別費目を除くと、Q3の調整済純利益は4.2Bで、EPSは$1.49となり、YonYでそれぞれ9.4%、7.5%減少しています。
為替が純利益に大きな影響を与えました。為替を除くとEPSは1.2%増加しています。
セグメントのハイライトです。2014との比較は補足がない限り為替の影響を除いています。
consumerの世界の売上は3.3Bで3.1%増加し、アメリカで8.9%、アメリカ以外で0.4%増加しました。買収及び譲渡を除くと、世界で4%、アメリカで8.9%、アメリカ以外で1.5%の潜在成長率です。
Pharmaceuticalです。世界の売上は7.7Bで0.3%減少し、アメリカでは売上が4.5%減少し、アメリカ以外では売上が5.5%増加しました。C型肝炎の競合が売上に大きな影響を与えました。
Medical Devices の売上は$6.1Bで0.9%増加しました。
Dominic Caruso - VP, Finance and CFO
純利益は$4.2BでQonQで9.4%減少していて、EPSは7.5%減少し$1.61から$1.49になっています。これは為替の影響です。
EPSはアナリストのコンセンサスを上回りました。為替の影響を除くと、EPSは$1.63となり1.2%の増加です。
売上は-5~6%の減少を予想します。2015の売上は$70~71Bとなるでしょう。
EPSは$6.15~6.20と予想します。