国内クラウド市場のシェアはセールスフォースがトップ?
国内クラウド市場のシェア
セールスフォースドットコム(CRM)は顧客管理等のソフトウェアの会社なので、一口にクラウドといってもアマゾン(AMZN)のAWSやマイクロソフト(MSFT)のAzureとは違ったサービスになります。
どう違うかというと、アマゾンのAWSではシステムを構築するための部品を提供しているのに対し、セールスフォースドットコムではシステムとしての完成品を提供しているところが違います。
なので、こういう風に並べて比較するのは変な感じがしますね。
2014年の国内PaaS市場規模は、前年比45.8%増の336億4100万円。ベンダーのシェアは1位がセールスフォース・ドットコム。2位がAmazonクラウド、3位がマイクロソフト。
アマゾンのAWSが売っているもの
S3というデータストレージや、EC2というコンピューティングリソースを販売しています。購入者はこれらを組み合わせてシステムを作ることになります。
今までは自前でデータセンターを借りて物理サーバーを置いたり、物理サーバーを借りたりしていて運用コストが高かったという問題が解決されています。
また、ある程度できあがったソフトウェアも販売しているので、うまく利用すれば開発コストを抑えることができます。
この流れが逆の方向に進むことはないので、これからも安定成長していくでしょう。
セールスフォースドットコムが売っているもの
CRM、顧客管理、営業支援といったソフトウェアを販売しています。ソフトウェアがクラウド上にあるのでクラウド扱いになっていますが、出来は別としてパッケージソフトとそんなに変わらないと思います。
クラウドにあるので規模がわりと自由に拡張できるのが強いですね。
個々の会社で作るには難しいようなソフトウェアを提供することで、利益をあげてきています。