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ソフトバンク(9984)株 2016Q2決算

スプリントを見るついでに親会社のソフトバンクの決算もみてみます。

やっとスプリントが反転しかけているのでそこをアピールしていますね。

純増数の増加と解約率の低下が実現しているのは良いことだと思います。

リース会社の設立については、リース会社を含めて見たトータルは変わりませんが、見かけ上スプリントの業績を改善する効果がありそうです。

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サマリー

売上高が4兆4,238億円(前年同期比10%増)
・EBITDAが1兆3,160億円(同22%増)
・営業利益が6,858億円(同21%増)
・当期純利益は4,267億円(同24%減)

会社資料

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5年間の株価の動き

ガンホー効果で上がった後にスプリント効果で下がっています。

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決算発表のメモ

スプリント事業

次に孫はスプリント事業について、「マルセロ・クラウレがCEOに就任してから、経営状況が随分変わった」と述べ、収益の多くを占めるポストペイド携帯電話の契約数が毎月純増する状況まで反転したと説明しました。さらに、前年同期と比較して他社の純増数が減少した中で、スプリントのみが反転するとともに、タブレットではなく収益の中心となる携帯電話の契約数が純増に転じています。
優良顧客の新規獲得数が前年同期比で10%増加したことについて、「米国では、信用力が低い顧客(サブプライム)と、信用力が高い優良顧客(プライム)では、一人当たりの利益が5~6倍も異なる。スプリントショップに来店するお客さまは他キャリアで断られた人が多く、約8割にも上る。クラウレがCEOに就任する前は、顧客審査基準を低くしてそういったサブプライムの顧客を獲得していたが、彼らは代金を払わずすぐに解約し、経営にとっては最悪の状況であった。現在、サブプライムの顧客を獲得しないよう審査基準を厳しくした。つまり同じ純増でも中身はもっとよくなっており、それが収益に与える影響は大きい。収益を左右するこれらの要素が反転したことはわれわれにとって非常によいニュースである」と述べ、優良顧客獲得などの努力によって解約率が、事業開始以来一番低い水準まで改善したことを示しました。

これらの努力の結果、調整後EBITDAや営業利益も着実に改善してきている一方、純利益が赤字なのは金利の影響であることから、「今後、負債の返済が進めば改善が期待できるだろう」と説明しました。手元流動性については、59米億ドル(約7,000億円)の現金および現金同等物を保有しているとし、「社債の返済原資は2016年度分まで調達できている。また、リース会社の設立によって近いうちに第一弾のリースによる資金化を実施できる見込みである」とコメントしました。

OPEXの削減

約470の固定費削減のためのプログラムを並行して開始したことで、毎年継続して20億米ドル以上(約2,400億円以上)削減できる見通しであり、その一時費用として2015年度下期~2016年度中に10~12億米ドル程度(約1,200億円~1,800億円)を計上するが、費用対効果として十分なメリットが見込める。

資金調達の多様化

スプリントは携帯電話のリース販売を行っていて、携帯電話端末代金の回収には2年間(24か月)かかる。しかし、メーカーには30日後で支払いをしなければならず、これまではキャッシュがいくらあっても足りない状態だった。そこで、今回新たにリース会社を設立し、このリース会社が携帯電話端末の所有者となることで、スプリントに一括で現金が入ることになり、収支のギャップを埋めることができるようになる。これにより資金の流れが好転し、前述の経費削減や設備投資の効率化が順調に進めば、来年からは社債などの借入金の返済により多くの資金を充当できるようになり、結果として、純利益が一気に改善しはじめる見込みである。

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