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産油国ベネズエラの危機

ベネズエラの現状

ニュースではいくつか報道されていますが、原油を輸出しているベネズエラが経済危機に陥っています。

インフレ180%って、1年で物価がほぼ3倍ですからね。

南米ベネズエラでは、輸出の9割以上を占める原油価格の下落で外貨収入が大きく落ち込んでいるほか、経済政策の失敗で、2015年度のインフレ率が180%を超えるなど経済危機に直面しています。

「南米ベネズエラ、ガソリン価格が60倍に」 News i - TBSの動画ニュースサイト

インフレだけではなく、物資を買おうとしてもどうしようもないレベルのようです。 

首都カラカスでは、そこに暮らすほぼ全ての人の日常生活が厳しい状況に追い込まれている。停電が慢性的に発生するため、政府は電気の使用時間を制限したほか、ショッピングモールは暗闇に包まれている。一戸建て住宅や集合住宅は日常的に水不足に悩まされている。

ロザルバ・カステラーノさん(74)は先週、何であれ手に入る食品を買うために何時間も列に並んだ。国民にとって、長蛇の列に並ぶことは毎日の絶望的なルーティンになっている。彼女が買えたのはわずか2リットルの食用油だけだった。

「トイレットペーパーかコメ、パスタが買いたかった」とカステラーノさん。「でも見つからなかった」。彼女に唯一残された選択肢は価格がつり上げられた闇市で品物を探すことだ。「政府は私たちに残酷な苦痛を味わわせている」。

苦境に喘ぐベネズエラ、電気も水も薬もなし - WSJ

産油国の罠・資源の呪い

産油国、あるいは資源国の経済がなぜ脆弱なのかという理由は、資源の呪いという言葉になっています。資源があってそれで暮らせるから産業を興すインセンティブがなかったり、外国から生産物を輸入してしまって産業が成長できないんですね。

資源の呪い(resource curse)とは、鉱物や石油など非再生の自然資源が豊富な地域における経済用語である。こうした地域では、資源の豊富さに反比例して工業化や経済成長が資源の少ない国よりも遅いとされる。このことから豊富さの逆説(paradox of plenty)ともいう。
この仮説はいくつかの異なった論拠から来ている。オランダ病としても知られる、天然資源の輸出により製造業が衰退し、失業率が高まる現象もその理由の1つに入っている。また、国際的な天然資源の相場価格の不安定さが、これらの地域経済に直接に影響を及ぼすため不安定な経済体制になってしまっていることも、その要因の1つである。
この資源の呪いは、豊富な資源国に必ず見られる現象というわけではないが、多くの国についてあてはまっているとされる。

資源の呪い - Wikipedia

政治腐敗というか、政策の悪さも一役買っています。

政府が外国で高く買ったものを、国内で安く売り、それを購入した国民が輸出して国外で売りさばく、という冗談みたいなことが起きています。

さらに、密輸せずとも、スーパーで安い商品を買い占めて、闇市で高値で密売する人は増える一方です。政府はこの転売屋も批判しますが、問題は転売屋ではなく、チャベス派政権が作り上げた経済制度そのものにあるということが、政府にはなかなか理解できないようです。

ベネズエラの食料不足の仕組み | ベネズエラで起きていること

財政と輸出額

貿易輸出額は約1000億ドル弱です。

GDPは2000億ドル程度のようです。

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財政収支はかなりの勢いで急落しています。

10億ボリバルは46.6万ドル、1兆ボリバルは4.66億ドル程度です。

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ベネズエラ - 世界経済のネタ帳

まとめ

サウジアラビアはシェールに対抗するために減産しないだろうし、ナイジェリア・ベネズエラなどの産油国の危機はまだこれからだと思います。

まだ大きくは報道されていないようですが、こういった国やシェールの会社が破綻してくると原油価格はそろそろ底なのかもしれません。

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