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配当と自社株買いはどう違うのか?

配当と自社株買い

配当は「株主に現金を支払うこと」で、自社株買いは「自社の株式を外部から買い付けて償却すること」です。

どちらも純利益を株主に還元することですが、どういった違いがあるのでしょう?

自社株買いのメリット

自社株買いのメリットは3つあるようです。

1. 経営陣は自社の状態を一番よく知っているので、よいタイミングを見計らって株式を買える可能性が高いこと。

2. 下がった時に買うようにすれば、株価をある程度下がりにくくできること。

3. 配当の場合は、株主は配当を受け取る時に必ず税金を払うことになりますが、自社株買いの場合は、株主が株を持ち続ければ税金の支払いを先延ばしすることができること。(税制によるので必ず有利とは限りません)

自社株買いのデメリット

自社株買いのデメリットは2つあるようです。

1. 外部環境が悪くて高値で自社株買いを行ってしまうリスクがあること。自社株買いを行った直後にリーマンショックなどがきてしまった場合です。

2. 配当の場合は、定期的に収入があることがある程度明確に決まっていますが、自社株買いでは収入が不確定なこと。

どちらとも言えない点

自社株買いを行うとEPSを伸ばし、PERを下げることができたり、ROEやROAを高くすることができます。しかし、これは特に業績が良くなったわけではないので、メリットとは言えないと思います。株主が配当を好むのか、数字上の向上を好むのかで違ってきそうです。

まとめ

アメリカの株は割と配当と自社株買いどちらも行っているような印象がありますが、どちらにしてもそれによって業績が向上するわけではないので、長い目で見ると大差ないように思います。

長期で投資する場合は、配当と自社株買いを純利益で割った総配分性向だけ少し気にする程度でよいのではないかと思いました。

高齢者によくあるように、定期的な配当を望む場合は、配当が多く安定した会社を選ぶということになるでしょう。

参考にした記事

A Breakdown Of Stock Buybacks | Investopedia

Dividend Versus Buyback: Which Is Better? (AAPL) | Investopedia

Stock Dividends and Repurchases - CFA Level 1 | Investopedia

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