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ECBドラギバズーカ効果は一日で終了?

ドラギバズーカの概要

ECB政策委員会は10日、以下の金融政策を発表しました。

・政策金利(リファイナンス・オペ)の最低応札金利を0.05%から0.00%に
・中銀預金金利(下限金利)をマイナス0.3%からマイナス0.4%に
・限界貸出金利(上限金利)を0.3%から0.25%に
・量的緩和(QE)月間購入額を600億ユーロだったのを4月から800億ユーロにし、投資適格社債も対象に
・条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)を6月に開始

Bloombergでは手段総動員と報じられています。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、3つの政策金利引き下げと量的緩和(QE)での月々の購入増額を発表した。デフレ阻止に全力で取り組む姿勢をあらためて打ち出し、銀行への資金供給で金利を支払う可能性も示唆した。

ドラギ総裁:手段総動員、利下げは最後か-TLTROマイナス金利も - Bloomberg

ドラギバズーカの効果

上記の発表で一時ユーロ安になったようですが、Q&Aで「これ以上金利は下げない」と言ったせいで反転してしまいました。マイナス金利は銀行などに悪影響があるので、これ以上の下げは考えられないだろうとは思います。

マイナス金利について - Invest Shift

ECBのドラギ総裁が記者会見で、「一段の利下げが必要だとは考えていない」と発言したことに反応し、ユーロは一時2%高まで上げた。発言前の段階では、政策金利引き下げや量的緩和策の拡大がエコノミストの期待を上回る内容だったことから、ユーロは下落していた。
USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)の債券調査責任者、ジェニファー・ヴェイル氏は、ドラギ総裁の発言は「市場に衝撃を与えた」と語る。「総裁が記者会見で一段の利下げはないことを示唆すると、ユーロは下げを全て埋めた。ECBとしては今回打ち出した政策で、期待していた成果は得られなかったようだ」と述べた。

NY外為:ドラギ総裁発言でユーロ上昇-刺激策の効果吹き飛ぶ (1) - Bloomberg

為替のグラフはこちらなどをご覧ください。

ユーロ/米ドルチャート60分足|FX 外為どっとコム

TLTROとは

TLTRO(Targeted Long-Term Refinancing Operations)とは、銀行に対象を絞った(Targeted)長期資金供給オペレーションで、民間銀行の資金不足に対応するものです。 

しかし、不景気でそもそも銀行に貸出先がないような状態では、マイナス金利と同様にあまり実体経済に効果がないような気がします。

ECBは2014年半ばに、ユーロ圏の融資拡大を目指してTLTROを導入した。

その仕組みを簡単に説明すると、市中銀行は住宅ローン以外の形で実体経済への貸し出しを増やすほど、ECBからの借り入れも増やせる。6月で最後となるTLTROだが、ユーロ圏経済の再生と銀行業界の回復に向けた取り組みで一役買う可能性がある。

ECBは3カ月ごとにTLTROを実施している。直近の2015年12月に行われた第6回の供給額は180億ユーロ(約2兆2000億円)と、最初の4回の平均だった約1000億ユーロを大きく下回っている。銀行間市場での融資状況が改善し、ECBからの資金調達より好条件となっているためだ。

ECB、あらためてTLTRO活用も - WSJ

まとめ

政策金利がゼロやマイナスに張り付いていて、資産も大量に買い入れている状況というのは、もう中央銀行には金利を下げるという主な武器がない状態です。アメリカのように早くその状態から脱しようとしないといけないのですが、日本やEUは自国の経済状況がそれを許さなくなってしまっています。

経済の実情を決めるのはやはりその国の企業が調子いいかどうか、年金や税金などの社会システムがよいかどうかで、中央銀行は単なる火付け役だったり調整役だと思います。また、日本や EUのこの頃の動きを見ていると、中央銀行の力の限界が見えてしまっている気がします。

こういう時に中国の不動産バブル崩壊とか、さらに悪いことが起こったらどうなるんでしょうね。

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