ワインファンドのヴァンネットが破綻
ヴァンネットの破綻
先日、ワインファンドを手がけるヴァンネットが破綻しました。
去年12月25日に行政処分が下され、今年3月7日に破産手続きを開始したので、ブログなどで記事が出ています。行政処分によって、営業停止ではなく一発で登録取消なので悪質ですね。
当社は、欧州等において将来値上がりが期待されるワインを買付け、当該ワインの売却益の一部を配当することを内容とする権利(以下「ファンド」という。)の取得勧誘を行っている。
当社から提出された報告書等によると、当社は、これまで複数のファンドの取得勧誘を行っているが、過去に償還を迎えたファンドにおいては、別のファンドの資金を流用することにより、実際の運用実績とは異なる高い運用利回りで償還金等を支払っていた。さらに当社は、こうした状況を認識しながら、新たなファンドの取得勧誘を行っていた。(中略)
(1)登録取消し
関東財務局長(金商)第1577号の登録を取り消す。
詐欺の方法としては、出資金を配当などに使いまわして実際の運用をしないポンジ・スキームだったようです。誰も実際の取引をチェックしていなかったか、組織的に悪意があったんでしょうね。
ポンジ・スキームとは、詐欺の一種で、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装うもののこと。
こういったものに投資しないように気をつけるためには
当たり前ですが、わからないものには手をださないということが大事です。
ゴールドや原油を買っても構わないんじゃないか?とか細かいものはいろいろとあると思いますが、基本的には株・債券・REITだけにしておくというのがよいでしょう。
また、以下のような点に気をつけるとよいと思います。
・有名な会社が低コストで適切に運営しているファンドを選ぶ
(eMAXIS、たわら、ニッセイ、SMTなど)
・時間的にも銘柄的にも分散投資をこころがける
・債券に投資する場合は、先進国の投資適格社債・国債を買い、個別の社債は買わない
・株式に投資する場合は、新興国への投資比率を上げすぎないようにする
・個別株は有名で実績のある先進国の会社を選ぶ(破綻しない保証はありませんが)
分散投資をこころがけながら、わからないものには手を出さないようにして資産を運用していきましょう。
ヴァンネット関連の記事
破綻したワイン投資詐欺『ヴァンネット』に群がった著名人 - ネタりか
吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) : ヴァンネット
ワイン投資ファンドのヴァンネット(VIN-NET)が自転車操業で金融商品取引業登録取消処分 - インデックス投資日記@川崎