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イギリスのEU離脱は決まったが、次はどうなる?

EU離脱の投票結果

EU離脱か残留かをかけた投票は、51.9:48.1で離脱と決定しました。

投票率は72.2%でした。

この結果を受けてキャメロン首相は辞意を表明し、3ヶ月ほどしたら辞任する見通しです。

こちらの記事に今後の展開がまとめられていたので、見ていきたいと思います。

What Now? Brexit Win Sets Stage for Two Years of Bitter Talks - Bloomberg

2年間かけての交渉

EUからの脱退はEU条約のArticle 50に沿って進められます。イギリスには2年間の交渉期間がありますが、複雑な多岐にわたる交渉について十分な時間とはいえず、さらに時間がかかるかもしれません。この交渉を担うのはキャメロンの次に首相となる人物です。

Once Article 50 is set in motion, the U.K. formally has two years to negotiate its way out of the bloc. Analysts say it’s unlikely that this will be long enough to work out the more complex trading accords and talks are likely to continue long after the U.K. officially leaves.

3つの論点

大きな論点は3つあります。

・イギリスーEU間の貿易条約をどうするか(貿易額は$575B/年)
・イギリスの企業がEUにどうアクセスするか(EUの市場規模は$13.6T)
・イギリスの銀行が引き続きEUで業務ができるのか

どれもややこしい課題ばかりですね。EUはイギリスの足元を見て厳しい条件を突きつけてきそうです。また、交渉を行っている間に、多国籍企業はイギリスからEUの他の国に拠点を移してしまうかもしれません。

Three issues in particular will be in focus for investors and executives: What new agreement will regulate the $575 billion of annual trade between Britain and the rest of the EU? On what terms will U.K. companies be able to access the EU’s $13.6 trillion single market? And will banks domiciled in the U.K. continue to be able to do business in the rest of the EU?

業界ごとの問題

銀行業界での問題は「passporting(EU加盟国の銀行の場合、EUの中ならどの国でも業務ができること)」です。この取り決めなしでは、多国籍の銀行はイギリスから業務を引き上げてしまうだろうとのことです。

What Do Banks Want?
Financial-services firms have a long list of concerns but the most important is “passporting.” That’s the legal regime that allows a bank domiciled in one EU country to do business in any other. Without it, international lenders will probably have to move substantial operations out of the U.K. in favor of Frankfurt, Dublin, Paris or other hubs. 

雇用の問題としては、働き手が足りなくなることです。EUからの自由な移動ができなくなってしまうので、企業はより高い賃金を出してイギリス人の働き手を探すことになるだろうとのことです。

What Do Employers Want?
With the Leave campaign promising to end the free movement of European citizens "by the next election," the hospitality and retail sectors will have to find ways to attract British staff, perhaps by paying higher wages. How fast that has to occur will depend on what happens to EU citizens already resident in Britain.

他には製造業では市場アクセスの問題、農業については補助金の問題について触れられていました。

まとめ

2年の交渉期間のうちに多くの紆余曲折があるだろうことが予想されます。EUは他にも離脱する国を出さないように、イギリスとの交渉に対して手加減せずに厳しい態度でのぞむでしょう。イギリス経済の先行きは暗いです。

直近では、イギリスの投票結果により不確実性は増し、世界的に株価は急落しました。

しかし、これでアメリカは利上げしにくくなったので、目先は下がるでしょうが、アメリカ株にとってはそこまで悪い影響ではないと思います。

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