Amazon(AMZN)2016Q4決算と株価
企業概要
AmazonはオンラインコマースとCloudの会社です。
1995年7月からAmazonのサービスが開始され、わずか20年で年間売上が$100Bを超えるまでに成長しました。あまり純利益を出さないで再投資する経営をするので、売上やキャッシュフローが注目されます。会社としてもフリーキャッシュフローの最大化を目指していると宣言しています。そのためPERは高くなりがちで、ボラティリティーの高い銘柄です。
近年はCloud事業のAWS(Amazon Web Service)が急成長していて期待されているので、AWSの売上や利益によって株価が大きく上下します。AWSはインフラ寄りのCloudで、データセンターに置いてあるサーバーの代替としてのEC2や、システムを作るときに部品として使えるような半分完成したサービス(データベースのAuroraなど)を提供しています。
サマリー
・決算発表日 2017/2/2 アフターマーケット
・売上 $43.70B +22.2% コンセンサス予想より-$980M
・GAAP EPS $1.54 +54% コンセンサス予想より+$0.19
・GAAP net income $749M
・AWSの売上は$3.53B +47%、営業利益は$926M +59.6%
・2017Q1の予想売上は$33.25〜35.75B
・決算発表後の株価 アフターマーケットで-4.51%
・PER(ttm) 190.70
・http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97664&p=irol-reportsother
売上は予想をクリアできませんでしたが、EPSはクリアしました。
常に期待が高い株なので予想をクリアできないと大幅に下がってしまいます。
AWSの成長率がやや落ちてきています。
AWSの売上の年間換算は$14Bとなり、中小規模のビジネスから大企業、公共セクターまでカバーし始めています。金融機関などでも一部のシステムをAWSに置き換える動きがあります。
So more basically, on AWS, very happy with the response from customers. I feel we've got a very broad base of customers from startups to small-medium businesses to large enterprises to the public sector. And we're continuing to see strong growth across all those sectors. The business is now a $14 billion annualized – running at a $14 billion run rate. You are right that we had seven price cuts in Q4, essentially timed for December 1, so about 1/3 of the impact was seen in Q4.
決算発表メモ
営業キャッシュフロー(ttm)は$16.4B +38%でした。
フリーキャッシュフロー(ttm)は$9.7B +32.8%でした。
北アメリカの売上は$26.24B +22%、営業利益は$816M +28.3%でした。
売上の内訳としては、メディアは$4.2B +7%、EGMは$21.59B +25%でした。
Internationalの売上は$13.96B +18%、営業利益は-$487M(2015Q4は-$108M)でした。
売上の内訳としては、メディアは$3.37B +3%、EGMは$10.51B +24%でした。
AWSの売上は$3.53B +47%、営業利益は$926M +59.6%でした。
配当と自社株買い
配当と自社株買いはありません。
決算推移(GAAP)
年間で見ると利益はほぼゼロですが、フリーキャッシュフローを増やしていっています。
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