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VTとVTIの配当込みコスト

VTとVTIの配当込みコストについて簡単に計算してみます。

(実質コストではなく単に経費率と配当から計算)

 

①経費率(≒信託報酬)

ファンドの維持や売買コストなどにかかる費用です。

https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/mvc/funds より

VT:0.18%

VTI:0.05%

 

②配当にかかる税金

配当にかかる税金はそのままコストになります。

Vanguard - Price and distributions - Total World Stock ETF

直近の配当1年分から計算した利率

VT:0.378/60.57+0.289/61.29+0.463/61.77+0.334/58.90=2.41%

VTI:0.561/106.76+0.465/102.67+0.42/100.99+0.423/97.09=1.82%

 

アメリカで10%の課税、課税後の額に20.315%が源泉徴収されるので、

10+90*0.20315=28.2835%の税金がかかることになります。

(最大30%程度の外国税額控除があるのですが省略します。)

 

つまり、売却益にかかる税金の先払いのようなものですが、

VT:2.41*0.282835=0.682%

VTI:1.82*0.282835=0.515%

の税金がかかることになります。

 

あと、為替で0.09~0.25%程度、それに加えて購入時手数料もかかるので(このあたりは証券会社によってだいぶかわります)、日本市場で買えて、信託報酬が安く配当の少ない投資信託ETFとそんなに変わらないかもしれませんね。

比較対象の投資信託を信託報酬0.54%配当ゼロとし、VTI配当を1.8%、配当再投資として20年で計算すると、やや(数%程度)VTI有利になるようでした。