シュルンベルジェ(SLB)2015Q4決算
企業概要
油田探査および、各種油田探査用計測機器の開発・製造を行っている世界最大の多国籍企業です。
原油関係サービスの投資は、原油価格の回復から遅れて回復するとのことなので当分業績はパッとしないでしょう。
倒産の可能性はほぼない企業なので、エネルギー価格が低迷しているうちに買っておくとよいのではないでしょうか。
ただし、業界の構造的に数年以上業績は低迷が続く可能性が高いです。
【書評】石油を読む―地政学的発想を超えて - Invest Shift
サマリー
・決算発表日 2016/1/21 引け後
・2015Q4売上は$7.74Bでコンセンサス予想より-$60M
・2015Q4EPSは$0.65でコンセンサス予想より+$0.02
・決算発表後の株価はアフターマーケットで+0.49%
・リストラ及び減損費用で$2.1Bを計上
・2015のフリーキャッシュフローは$5B
・$10Bの自社株買いを発表
会社資料
http://investorcenter.slb.com/phoenix.zhtml?c=97513&p=irol-quarterlyresults&nyo=0
直近の決算推移
四半期 | Sep 30, 2015 | Jun 30, 2015 | Mar 31, 2015 | Dec 31, 2014 |
売上 | 8.47B | 9.01B | 10.25B | 12.64B |
営業利益 | 1.28B | 1.48B | 1.33B | 0.73B |
純利益 | 0.99B | 1.12B | 0.98B | 0.3B |
5年間の株価の動き
決算発表のメモ
$2.1Bをリストラや減損費用として計上しました。これはマーケット環境の悪さによるものです。
減損費用は主に北アメリカの事業関連です。
売上は$7.7BでQonQで9%減少しました。三分の一は価格低下が原因です。営業利益マージンは132bpしか低下せず、16.6%となりました。
Reservoir Characterizationの売上は$2.2BでQonQで7%減少しました。マージンは230bp低下して24.2%でした。
Drilling Groupの売上は$2BでQonQで8%減少しました。
Production Groupの売上は$2.7BでQonQで10%減少しました。
2015の営業キャッシュフローは$8.8B、Q4は$2.2Bでした。
$10Bの自社株買いを承認しました。
マーケットの見通しです。需給はタイトになりつつあると考えています。エネルギー投資額のカットが影響し始めているのと、北アメリカでシェールオイルの生産が減少しています。
OPECと北アメリカ以外の生産回復は、たいていの場合、生産者がキャッシュフローを最大化しようとしたためです。こういった短期の行動が息切れしたあと、さらに(原油生産の)減少率が高くなる可能性を意味します。
2016のどこかで原油価格が戻すと予想しています。
前回までの記事
シュルンベルジェ(SLB)2015Q3決算 - Invest Shift