ゴールドマンサックス(GS)2016Q1決算と株価
企業概要
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は世界最大級の投資銀行です。
規制の強化とM&Aの減少で、投資銀行は今後も難しいかもしれませんね。現在エネルギー産業の不振のあおりを受けているように、商業銀行も様々な産業の影響を受けてしまうので、銀行は安定した投資先としてはあまり適切ではないと思います。
ゴールドマンのような投資銀行にとって、商業銀行以上に問題が深刻なのは、2つの主要な減収要因が多分に制御不能になっていることだ。1つはトレーディング部門に関するもので、金融危機以降に金融機関のリスク削減を狙って規制が強化されたせいで、大手金融機関は自己勘定取引に関するリスクをとりづらくなった。そうなると、金融機関は仲介業務などに依存することになるが、1月と2月のように市場の売買高が急減すると干上がってしまう。
また合併・買収(M&A)関連部門も低迷した。M&A事業は、債券・株式市場での企業の資金調達が盛んにならなければ増収に結び付かないが、1-3月期にはこうしたM&Aがらみの活動もほぼ枯渇した。
ゴールドマンの1-3月期決算では、過去20年間の多くの期間に同行の業績を牽引してきた債券トレーディングが、予想されていたところだが不調を極めた。加えて、非公開、公開企業の株式を長期保有する比較的新しい「投融資」部門が95%の減収となるなど、他の部門も不振だった。
セグメントは「Investment Banking」「Institutional Client Services」「Investing & Lending」「Investment Management」です。
サマリー
・決算発表日 2016/4/19 寄り前
・売上は$6.34Bでコンセンサス予想より-$390M
・EPSは$2.68でコンセンサス予想より+$0.23
・決算発表後の株価はプレマーケットで-0.33%で推移
・純利益は$1.1B
・AUMは$1.29T
・ROEは6.4%
決算発表メモ
売上は$6.3B 、純利益は$1.1B、EPSは$2.68でした。
Investment Bankingの売上は$1.5B -23%でした。
Institutional Client Servicesの売上は$3.4B -37%でした。
Investing & Lendingの売上は$87Mでした。
Investment Managementの売上は$1.4Bで-15%でした。
AUMは$1.29Tでした。
http://www.goldmansachs.com/media-relations/press-releases-and-comments/current/index.html
直近の決算推移(GAAP)
2015-12-31 | 2015-09-30 | 2015-06-30 | 2015-03-31 | |
売上 | 8.8B | 8.2B | 10.6B | 11.79B |
粗利益 | 6.48B | 6B | 8.22B | 9.77B |
営業利益 | 1.07B | 2.05B | 1.73B | 3.93B |
純利益 | 0.77B | 1.43B | 1.05B | 2.84B |