シュルンベルジェ（SLB）2016Q2決算と株価

企業概要

シュルンベルジェ（Schlumberger）は油田探査および、各種油田探査用計測機器の開発・製造を行っている多国籍企業です。

投資から生産までの期間が長く、価格サイクルも長いという構造になっている原油価格の回復は早くには望めず、数年以上は原油価格の低迷が続く可能性が高いです。原油関係サービスの投資は、原油価格の回復から遅れて回復するとのことなので、当分業績はぱっとしないでしょう。倒産の可能性はなさそうな企業なので、エネルギー価格が低迷しているうちに買っておくとよいのではないでしょうか。

セグメントは「Reservoir Characterization（油層分析）」「Drilling（掘削）」「Production（生産）」です。

サマリー

・決算発表日 2016/7/21 アフターマーケット
・売上は$7.2B -20%でコンセンサス予想より+$70M
・EPSは$0.23 -74%でコンセンサス予想より+$0.02
・決算発表後の株価はアフターマーケットで-0.39%で推移
・Qの配当は$0.50、年間配当利回りは2.48%
・$31Mの自社株買いを実施
・PER（ttm）は64.21

売上・EPSとも予想をクリアしました。

財務的には余裕がありますが、Q2で減損とリストラ費用を$3B程度計上しています。

原油については、需給がバランスしつつあるとのことでした。需要は堅調な一方、OPECの生産量は2015半ばから横ばい、non-OPECの生産量は減少しつつあるということです。

Our overall view of the oil markets, however, remains unchanged, where a steady tightening of the supply and demand balance is taking place. The latest reports confirm that 2016 demand growth remains solid, while OPEC production levels have been largely flat since the mid of 2015. Production in North America continues to fall as decline rates are becoming more pronounced, while the mature non-OPEC production is now falling in a number of regions.

http://seekingalpha.com/article/3967356-schlumberger-nv-slb-paal-kibsgaard-q1-2016-results-earnings-call-transcript?part=single