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アマゾン(AMZN)株2015Q3決算


アマゾン(AMZN)2015Q3決算カンファレンスコール

アマゾンはシンプルな発表なので訳しやすいです。

イーコマースはいつも通り成長に集中するために利益を出していませんが、AWSが利益を出しながら好調です。

サマリー

・全体での売上は23%増加して254億ドルとなり、13億ドルの為替の悪影響を除くと30%の増加となり、GAAP営業利益は4.06億ドル
・北アメリカの売上は28%増加して150億ドルとなり、為替の悪影響を除くと29%の増加
・北アメリカの営業利益は5.28億ドルとなり、0.11億ドルの為替の好影響を含む
・世界の売上は7%増加して83億ドルとなり、為替の悪影響を除くと24%の増加
・世界の営業損失は0.56億ドルで、0.64億ドルの為替の悪影響を含む
AWSの売上は78%増加して21億ドル
AWSの営業利益は5.21億ドルで、0.78億ドルの為替の好影響を含む
・2015Q4の売上は335〜367.5億ドル、GAAP営業利益は0.8〜12.8億ドルを見込んでいる
株価の動き
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Brian T. Olsavsky - Senior Vice President and Chief Financial Officer
 
ありがとうPhil。Q3の決算結果から始めます。12ヶ月営業キャッシュフローは72%増加した98億ドルでした。12ヶ月フリーキャッシュフローは54億ドルとなり、11億ドルから増加しました。リースの元金返済が減少した分が31億ドルとなり、0.99億ドルのマイナスだったところから増加しました。また、ファイナンスリース元金返済の減少分とキャピタルリースで得た資本が6.37億ドルとなり、23億ドルのマイナスだったところから増加しました。
 
12ヶ月のCapExは44億ドルでした。CapExはキャピタル及びファイナンスリースで得られた設備は含みません。CapExとキャピタルリースが反映しているのは、継続的にビジネスを成長させるための技術インフラへの追加投資で、主にAWSと配送業務のためのものです。

一般株と株式ベースの報酬の合計は4.89億株となり、一年前は4.81億株でした。世界全体での売上は23%増加して254億ドルとなり、13億ドルの為替の悪影響を除くと30%の増加でした。
 
世界での有料ユニット成長は26%で、アクティブ顧客数は約2.94億人でした。過去12ヶ月間に無料の注文しかしなかった顧客を除くと、世界のアクティブ顧客は2.72億人となり、前年の2.44億人から増加しています。世界でのseller ユニットは有料ユニットの46%となり、前年の42%から増加しています。

株式報酬費用を除いた営業費用です。営業費用は168億ドルで売上の66.1%でした。前年は71.1%です。配送、マーケティング、技術及びコンテンツ、販管費の合計は76億ドルで売上の30.1%となり、前年より0.5%増加しています。配送は31億ドルで売上の12.3%となり、前年は12.4%でした。技術及びコンテンツは29億ドルで売上の11.4%となり、前年は10.8%でした。マーケティングは12億ドルで売上の4.8%となり、前年は4.7%でした。

セグメント別の結果です。Q1でセグメント変更を行い、北アメリカ、世界、AWSとしています。以前のQと同様に、株式報酬費用とその他営業費用は配分していません。

北アメリカでは売上は28%増加して150億ドルとなり、為替の影響を除くと29%の増加でした。メディア売上は8%増加して30億ドルとなり、為替の影響を除くと9%の増加でした。EGMの売上は35%増加して118億ドルでした。EGMは北アメリカの売上の79%を占めています。北アメリカの営業利益は5.28億ドルとなり、営業マージンは3.5%でした。前年の同じQは0.6億ドルの営業損失でした。営業利益は0.11億ドルの為替の好影響を含んでいます。
 
世界では、売上は7%増加して83億ドルとなりました。13億ドルの為替の悪影響を除くと、売上は24%の増加です。メディア売上は8%減少して23億ドルとなり、為替の悪影響を除くと6%の増加です。EGMの売上は14%増加して59億ドルとなり、為替を除くと32%の増加dす。営業損失は0.56億ドルで、前年は1.74億ドルの営業損失でした。営業損失は0.64億ドルの為替の悪影響を含んでいます。
 
AWSでは売上は78%増加して21億ドルとなりました。AWSの営業利益は5.21億ドルとなり、営業マージンは25%で、前年は0.98億ドルでした。AWSの営業利益は0.78億ドルの為替の好影響を含んでいます。
 
総営業利益(CSOI)は9.93億ドルで売上の3.9%となり、YonYで4.6%の増加です。CSOIは0.25億ドルの為替の好影響を含んでいます。CSOIと異なり、GAAP営業利益は株式報酬費用とその他営業費用を含んでいます。GAAP営業利益は4.06億ドルで、前年は5.44億ドルの営業損失でした。
 
税金は1.61億ドルでした。GAAPネット収入は0.79億ドルで、一株あたりは0.17ドルとなり、前年は4.37億ドルの損失で、一株あたりはマイナス0.95ドルでした。
 
バランスシートです。現金及び証券は年間で75億ドル増加して144億ドルとなりました。在庫は23%増加して90億ドル、在庫回転数は8.6となり前年の8.9から下がりました。これは品揃えを拡大し、在庫レベルを増やし、新しい商品カテゴリーを作ったためです。買掛金は22%増加して144億ドルとなり、買掛金の支払までの日数は79日となり、前年の74日から増加しました。

ガイダンスを説明して終わりたいと思います。ガイダンスに含まれるのはこれまでの発注トレンドと、適度に保守的な想定です。決算結果は予測不可能で、様々な要素に影響されます。それは為替の不確実性や世界経済や消費性向です。正確に需要を予測するのは不可能なので、実際の結果はガイダンスと異なる場合があります。
 

詳しくはpublic fillings に載っていますが、外貨における子会社の会社間差引、法的案件解決による悪影響、そして有効税率の変化はガイダンスに影響を与えます。ガイダンスが前提とするのは、買収、投資、リストラ、法的解決、株式報酬費用の修正に関する予想は含まないことで、為替レートが現在と同等であることです。

 

2015Q4では、売上は335〜367.5億ドルを見込んでいます。成長率にすると14〜25%です。ガイダンスでは3.4%の為替の悪影響を想定しています。GAAP営業利益は0.8〜12.8億ドルを見込んでいて、2014Q4は5.91億ドルでした。これは6.2億ドルの株式報酬費用及び無形資産の償却費用を含みます。

CSOI(株式報酬費用とその他営業費用を除く)は0.7〜19億ドルを想定し、2014Q4は10.4億ドルでした。
 

引き続きよりよい顧客体験を推進し、価格、品揃え、便利さを追い求めていきます。カスタマーファーストであることが株主価値を永続させる上で唯一の確実な道だと考えています。