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エクソンモービル(XOM)株 2015 Q2決算

エクソンモービル XOM 2015 Q2決算 カンファレンスコールです。

訳が間違っている場合もありますのでご了承ください。

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エクソン・モービル【XOM】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

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おはようございます。ExxonMobilの第二四半期カンファレンスコールへようこそ。これから説明する資料はウェブサイトで入手することができます。最初に、スライド2の注意事項をご覧ください。

スライド3の業績ヘッドラインから始めましょう。ExxonMobilは第二四半期に42億ドルの純利益をあげました。事業ポートフォリオ全般にわたって投資及び営業コミットメントを達成しました。事業の結果が示すのは、健全な操業、卓越したプロジェクト実行能力、規律をもった収支マネジメントを継続していることです。

ダウンストリームと化学事業の収益は2014の2Qから大幅に増加しています。それは、高いマージンと、引き続き需要の水準が高いこと、製品や資産の質がいいことで増加しました。アップストリームの生産量は400万バレル/日で、これは1年前のQと比べると3.6%増加していて、容量としては12%程度の増加です。

当社の成長はこのところ18ヶ月のプロジェクト開始の増加に支えられています。主にアフリカ、カナダ、インドネシア、パプアニューギニア、アメリカです。この結果が強く示すのは、ポートフォリオの回復力と規律をもった資本配置です。2015年の前半、当社のキャッシュフローは営業キャッシュフローと資産の売却を含めて179億ドルとなり、市況の厳しさにも関わらず、フリーキャッシュフローはプラスになっています。

スライド4で示すのは、外部環境の影響についての概要です。世界の経済成長は2015の2Qに改善しました。アメリカは1Qに落ち込んだ後リバウンドしました。ヨーロッパはギリシャ問題の中、やや改善しました。中国は安定し、日本は弱含みです。原油価格はQ中にやや戻し、天然ガス価格はさらに低下しました。精製マージンは引き続きアメリカとヨーロッパで高くなっています。化学コモディティマージンも高くなりましたが、専門マージンは弱含みです。

財務の決算結果はスライド5にあります。2Qの利益は42億ドルで、一株あたりは1ドルです。当社は配当と自社株買いを通して41億ドルを株主に還元し、合計で10億ドルの自社株買いを行いました。Capexは83億ドルで、計画に乗っ取ったものです。引き続き資本の効率化とコスト削減を通じて構造改革に集中していきます。営業キャッシュフローと資産の売却を合わせて94億ドルで、期末の現金は44億ドル、債務は338億ドルです。

次のスライドは入出金の詳細です。現金は52億ドルから44億ドルに減少しました。運転資本その他の調整と資産運用を行い、営業キャッシュフローと資産の売却を合わせて減価償却調整後で94億ドルの収入がありました。支出に含まれるのは71億ドルの業務上の投資と41億ドルの株主還元です。債務その他は10億ドル増加しました。3Qの自社株買いは5億ドルの予定です。

スライド7はセグメント別の結果です。2Qの利益は42億ドルで一年前のQからは46億ドル減少しました。アップストリームの減益はダウンストリームと化学事業によって一部相殺されています。資産売却による利益は一年前のQより12億ドル少ないです。これは香港電力とカナダからの投資撤退があったためです。

当社の有効税率は45%で、1年前のQより4%高く、継続的に12%増加しています。税率が高くなったのは、世界を横断した収入と税制度によるものです(?)。また、カナダアルバータにおける一時的な法人税の増税もありました。

スライド8で四半期毎の比較をしています。利益は7.5億ドル減少し、アップストリームとダウンストリームの減益分を化学事業が一部相殺しています。Qあたりの費用は5億ドルから7億ドルというガイダンスです。

スライド9はアップストリームの財務と営業成績です。第二四半期の利益は20億ドルで、一年前より59億ドル減少しました。利益が15億ドル急減したのは、原油が46ドル/バレルになったのと天然ガスが2.4ドル/1000ft^3になったのが原因です。新規開発の好ましい量と様々な影響で3.3億ドルの増益になりました。

その他は17億ドルのマイナスで香港電力とウェスタンカナダからの撤退が16億ドルです。また、カナダアルバータにおいて税率が高くなり、2.6億ドルの税調整があります。操業コストの削減で一部相殺しています。

スライド10です。一年前に比べ原油の生産は13万9千バレル/日(3.9%)増加しています。液体ベースの生産は24万3千バレル/日(12%)増加し、これは新プロジェクトと優先権のおかげです。天然ガスの生産は6億2200万ft^3(5.8%)減少し、オランダでの規制が影響してます。パプアニューギニアLNGと優先権を持つ南ハドリアンのプロジェクトで相殺されました。

スライド11の比較をご覧ください。アップストリームの利益は1Qより8.24億ドル低いです。資産の現金化で6億ドルの利益になり、原油は11ドル/バレル値下がりし、天然ガスは1000ft^3あたり1ドル値下がりしました。産出量の悪さと様々な要因で4.2億ドルの利益が減少しました。それは季節要因的なヨーロッパでのガスの低需要、オランダでの規制、アメリカでのメンテナンスです。その他のもので10億ドルの減益になります。主に税金と為替、資産売却が低収益だったことによるものです。コントロールできない利子分を除き、アップストリームの収益は$5.77/バレルでした。2015年度前半のバレルあたりの利益は$6.74でした。

スライド12です。産出量は26万9千バレル/日(6.3%)の減少です。体積は1万4千バレル/日増加しました。新規プロジェクトやプログラムで増加しましたが、メンテナンスや優先権、地質の劣化で一部相殺されています。天然ガスの生産量は17億ft^3/日減少しました。ヨーロッパの季節要因的な需要の減少とオランダの規制がその要因です。

スライド13のダウンストリームの決算結果をご覧ください。ダウンストリームの利益は15億ドルで、2014年第二四半期に比べて7.95億ドルの増加です。マージンで11億ドルの増加、産出量と様々な要因で8000万ドルの減少です。その他の要因で2.3億ドルの減益で、メンテナンスの高頻度化が要因です。

スライド14です。ダウンストリームの利益は1.61億ドル減少しました。主にアメリカの精製マージンの強含みで1.4億ドル増加しましたが、メンテナンスで産出量が減少し1.6億ドル、費用がかさんで1.4億ドルの減少になりました。

化学事業の決算結果はスライド15をご覧ください。2Qの化学事業の収益は12億ドル以上で、前年度のQより4.05億ドル増加しています。マージンの増加で3.4億ドル増加しました。産出量の良さと様々な要因で2000万ドルの増加です。その他の要因で5000万ドル増加し、主に資産マネジメントの収益が為替の損失で相殺されています。

スライド16です。化学事業の利益は2.64億ドル増加しました。マージンの低下で1000万ドルの減益、産出量の良さと様々な要因で4000万ドルの増益、その他の要因で2.3億ドルの増益になり、これは資産マネージメントがメンテナンス費用と相殺されています。

スライド17は探査とプロジェクトについてです。引き続き集中しているのは、多様な高品質の資源獲得です。ギアナでは6600万エーカーのStabroekBlockを発見し、沖へ向かって120マイル掘削し、295ftの高品質なオイルサンドに到達しました。この結果をふまえ、商業的な可能性を検討し、このblockの潜在的な可能性について評価をしています。

ルーマニアでは、NeptunBlockの深海で掘削を続けていて、現在までに5つの油井が掘削されました。商業的な可能性は掘削プログラムの完了後に評価されます。イラクのクルドでは、Al-KushBlockでの掘削が行われていて、今年の後半に完了する予定です。

カナダでのプロジェクトについてです。Kearl拡張プロジェクトは前倒しで6月に始まり、10万バレル/日の瀝青を算出しています。Kearlの資源開発によって、開発プロジェクトの開始方法とコスト削減と操業効率化について多くの学びがありました。Kearlからは2Qに平均13万バレル/日の産出量があり、最大20万バレル/日に達する見込みです。

ナイジェリアのErha North Phase 2も資本効率の良い開発の事例です。この海中プロジェクトは既存の機器を活用し、FPSO船が不要になりました。今年後半のスタートアップにより深海の掘削と海中での装備は向上しています。

インドネシアのBanyu Uripでは、よいパフォーマンスと生産量が続いていて、8万バレル/日以上になっています。中央処理装置は数ヵ月後に稼動開始し、年末には20万バレル/日以上になるでしょう。

アメリカのLower 48 onshoreでは、投資プログラムを継続し、150億バレル超の可能性を探っています。当社はonshoreの先導的な生産者で、アメリカ最大です。XTOアフィリエイトを通じて、アメリカの主要なすべての石油とガスの開発で操業しています。長い目で見ると、ガスへの投資は需要の拡大に沿って行われますが、直近で注力するのは2400万エーカーのBakken, Permian and Woodford, Ardmore and Mariettaで、この価格環境の中でも魅力的な投資機会があります。このエリアの第二四半期ネット産出量は約24万バレル/日で、一年前より20%増加しています。

コモディティの価格サイクルを通じて、当社はコスト削減と操業の効率化に注力し、ハイレベルの業務統合を継続します。常に競合とパフォーマンスを評価比較し一番を目指します。このチャートが示すように、努力が結果につながっています。XROは探査のトップで、一つの指標として原油1バレルあたりのコストが追加されました。

このポジションを可能にしているのは、資源開発へ規律を持って計画されたアプローチ、保持している技術、効率化と資産性への集中です。めまぐるしく変化する環境に対応できることを示し、2014のピークに比べて掘削と完成コストの30%節減を行いました。この節減に含まれるのは良好な市場と構造的なコスト効率化と操業コストの軽減です。

半期のパフォーマンスをもってまとめとしたいと思います。当社は投資と操業コミットメントを果たしました。半年で91億ドルの利益を事業から得て、この事業ではダウンストリームや化学事業のように、コモディティ価格のサイクルを通じて価値を生み出しています。アップストリームでは、産出量が4100億バレル/日となり、およそYonYで3%増加し、計画にのっとっています。

開発成功からの寄与部分が示すのは、卓越したプロジェクト遂行能力と信頼に足る操業者としての評判です。操業の結果と規律を持った資本により、179億ドルの操業と資産売却キャッシュフローと39億ドルのフリーキャッシュフローが産まれました。株主へのコミットメントは引き続き多く、半期で80億ドル還元しました。産業の環境に関わらず、コントロールしているものに集中し、株主価値創出に向けて邁進していきます。

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XOM のIR資料です。

http://ir.exxonmobil.com/phoenix.zhtml?c=115024&p=irol-EventDetails&EventId=5196970