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ディズニー(DIS)株2015Q3決算

ディズニー(DIS)2015Q3決算カンファレンスコールのメモです。

今年もヒットを飛ばしながら業績好調です。

サマリー

・3Qの売上とEPSは過去最高

・希薄化後EPSは13%増の$1.45、売上は5%増の130億ドル

・2016期は自社株買いを拡大し60億ドルから80億ドル

株価の動き

ウォルト・ディズニー【DIS】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

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Q3のパフォーマンスはとても良く、ネット売上とEPSは過去最高でした。希薄化後EPSは13%増えて$1.45になり、売上は5%増えて130億ドルになりすべてに渡って好決算でした。前のカンファレンスコールでは上海ディズニーランドの詳細を発表し、60のイノベーション、すばらしい物語と体験で世界に一つだけしかないものを作っています。
 
中国のディズニーランドは6のテーマパークがあり、みんなが知っていて好きでいるものをそれぞれ特徴としています。また、驚くようなアトラクションが上海向けに多数作成され、それは既存のものが元となっていますが、上海独自のものです。詳細を発表したところ、中国での反応はすばらしく、1.5億人程がソーシャルメディアでその期待感をあらわしています。
 
この投資は過去最大の創作であり、2016春のオープニングに向けて世界一の人口を持つマーケットの潜在力に期待しています。まだ上海ディズニーランドの画像や詳細を見たことがない方は、shanghaidisneyresort.comで見ることができます。きっと感激します。
 
多くの方が興味を持っている問題の説明をしましょう。それはメディア環境の急速な変化で特にESPNに関係するものです。私たちは、ビジネスやプロダクト配信・流通・消費に対する技術の影響について現実的です。また、若年層の潜在的なトレンドについてとても気にかけていて、特にテレビを前世代の人とは違った様々な形で見る人々について関心を持っています。経済がコストと価値に変化をもたらし、消費者はそれらをよく見ています。これらは引き続きマルチチャンネルのエコシステムにプレッシャーを与え、そのエコシステムはすべての家庭で衰退し、いわゆるケーブルライトパッケージが成長したのです。
 
ESPNが経験したのはそこそこのロスでしたが、リサーチファームの一つがレポートしたより少なく、80%の原因はマルチチャンネルを持つ家庭が減少したことで、数%はスキニーパッケージが原因でした。基本パッケージの拡大がこれから数年優位性をもたらすと思いますが、それは質とバラエティーが費用に見合い、公平で適切だと思われるためです。また、より少ないチャンネルのプラットフォームを開発されていて、これは良い流れだと思うのですが、それはESPNはそういったパッケージの初期導入に欠かせないものであるからです。
 
お分かりになったと思うのですが、ESPNはスポーツメディアでトップブランドであり、スポーツで最も価値のあるブランドであり、メディアで消費者や広告主や配信者に賞賛され評価されるブダンドです。これを支える事実としては、今年の1-3月だけでも83%のマルチチャンネルを持つ家庭がESPNを視聴したことです。ESPNは最もスポーツプログラムが充実していて、次の10年にはやるスポーツとライセンス契約しています。それはNFL、 NBA、MLBを含みます。大学スポーツのカバーはまた違って、特にフットボールとバスケットボールで違い、最初の年の大学フットボールのプレーオフとナショナルチャンピオンシップは大成功でした。
 
ESPNの権利は11年続きます。ライブプログラミングが価値を増し、ライブプログラミングのリーダーとなりました。96%のスポーツはライブで視聴され、変化の激しい広告市場では特に価値があります。今年のUpfrontでは確信を高めました。ESPNは増加した需要とセルスルー率、価格の増加で良い影響がありました。
 
ESPNが持つ技術は既存メディアのファンへのリーチよりすぐれていて、オンライン及びモバイルでファンをさらに意味のある方法で獲得し、その手段としてはリニアチャンネルや追加プログラム(スポーツ情報、コメントのやりとり、ソーシャルメディア)です。すべて合わせると、とても強力になり、ESPNのこれからは技術がいかにメディアビジネスを変えたとしても信頼できるものになるでしょう。
 
ディズニーの戦略のコアと継続する優位性の源は、力強いブランドとフランチャイズを各ビジネスや流通チャンネルに渡って開発し投資することです。Pixar、Marvel、Lucasfilmへの投資はその優位性を驚異的に高めました。戦略の利益は今Qの結果において明確で、ブランドコンテンツは営業利益の健全なる成長をもたらし、それはパークとリゾート、スタジオエンターテインメントとコンシューマープロダクトのセグメントにおいてです。
 
パークとリゾートは売り上げと営業利益において過去最高でした。ディズニーランドの60周年記念は興奮をもたらし、新しい花火ショー、夜のパレード、再創造された色の世界を提供し、過去最高の入場者と利益をもたらしました。ディズニーワールドの入場者数はQ3で過去最高となり、利益も過去最高となりました。
 
スタジオは引き続きうまくいっていて、その戦略は高品質でクリエイティブで広範囲に興味を掻き立てるシアターエンターテインメントを提供することです。今年トップの6映画のうちの3つはディズニーで、シンデレラ、アべンジャーズ、インサイドアウトでした。この3つは全て結果に貢献しました。インサイドアウトは3.3億ドルをアメリカで売り上げ、6億ドル以上を世界で売り上げましたが、まだ上映されていない国もあります。アベンジャーズはボックスオフィスで14億ドル売り上げ、歴代6位に入っています。アントマンはマーベルの新しいキャラクターで最初の2週間に1位になり、約3億ドルの売上がありますが、これもまだ上映されていない国もあります。Pixarの映画でGood Dinasaurがこのサンクスギビングに上映されるのを嬉しく思います。
 
もちろん12/8へもカウントダウンしています。これは待望のスターウォーズが上映される日です。今から135日と10時間後ですね。この映画への期待感の表れとして、今年のコミックコンではスターウォーズのパネルがソーシャルメディアや記事で16億回見られました。スターウォーズに続いて、初の独立エピソードをリリースします。これは現在製作中で2016年の12/16にリリースされます。エピソード8は2017/5です。2018には若いハン・ソロの単編が出る予定で、エピソード9は2019年予定です。これは劇場のみのラインナップです。
 
8/30にはスターウォーズのDisney Infinity 3.0 をリリースし、優先なしイベントのForce Friday を9/4に実施します。店は12:01に開店し、スターウォーズに関わる商品ラインナップをお披露目します。スターウォーズはもちろんすでにコンシューマープロダクトセグメントにとって強力な寄与分です。アナと雪の女王、アベンジャーズ、スターウォーズによって、今Qはわずかに利益が増加します。
 
ケーブルネットワークが利益を得ているのは、Disney ChannelとABC Familyからで、二つとも営業利益の増加に寄与しています。ABCはYonYのプライムタイム格付けが向上した唯一のテレビネットワークで、Attorney のラインナップとScandal、How To Get Away With Murder、Black-ish。Fresh Off The Boatなどのヒット番組のおかげです。またABCは最もEmmy賞にノミネートされ、全部で42となり、Ammerican Crime のシリーズを10含んでいます。
 
ABCの秋のラインナップには期待が持て、広告主はちょうど完了したUpfrontにおいてABCの価格付けに同意しました。ボブが言ったようにQ3の結果にはとても喜んでいます。株主価値を向上できると確信を持っています。近い期とこれからの数年にわたり、ビジネス全体に良い見通しを持っています。
 
3QのEPSは13%増えて過去最高の1.45ドルとなり、すべてのビジネスに渡ってうまくいった結果です。
 
メディアネットワークの営業利益の成長は、ケーブルの高成長がブロードキャスティングの低成長で相殺された結果です。ケーブルの営業利益が3Qに高かったのはDisney Channel, ABC Family and ESPNの成長のおかげです。Disney Channel and ABC Familyの結果はプログラムの売上とアフィリエイト収入のおかげで、ESPNの成長はアフィリエイト収入の高成長を広告収入の3%減で相殺した結果です。ESPNの広告収入減は昨年3Qのワールドカップとの比較で、NBAファイナルの収益が悪かったことで減少しています。ESPNの広告収入はこれらのイベントを除くと5%強増加しています。ESPN広告収入は前年に比べて増加しています。
 
ケーブルのプログラム制作のコストはQにわたって比較的平坦で予想通りでした。これらのコストは年間10数%でしょう。国内ケーブルアフィリエイト収入は数%後半に増加し、これは契約レートの増加と昨年8月に開始したSECネットワークの増加分です。この増加はESPNの前受収益の変化によって相殺されています。ESPNは前年Q3に1.76億ドルの前受収益がありましたが、今Qはありません。前受収益の影響を除くと、国内ケーブルのアフィリエイト収入は12%増加しています。
 
ブロードキャスティングの営業利益は3Qに減少したのは、高いプログラムコストと低い広告収入がアフィリエイト収入とプログラム売上の伸びを相殺したためです。アフィリエイト収入が伸びたのは新契約と契約レートが向上したためです。プログラム売上は今Qに伸び、Grey's Anatomy, America's Funniest Home Videos and Marvel's Agents of S.H.I.E.L.Dなどが牽引しました。ABCの広告収入が減少し数%前半になったのは、ニュースと昼間のレーティングが減少し、より高いレーティングのものを相殺したためです。scatterの値段はUpfrontをやや上回っています。
 
パークとリゾートの営業利益の成長は国内事業のよい結果に牽引され、そこでは入場者数と消費金額が増加し、世界の結果により相殺されています。マージンは1%増加し22%強です。国内の入場者数は4%増加し、一人当たり消費金額は2%増加しました。これは飲食と物品購入が増加したためです。国内リゾートの占有率は5%増加して87%となり、プログラム消費は4%増加しました。これまでのところ53週目を除いた国内リゾートの予約は前年に比べ4%増加していて、書籍は6%増加しています。
 
世界の事業が3Qで減少した原因は、入場者数と香港ディズニーランドのoccupied room nights の減少と、上海ディズニーランドのプレオープニングの費用です。パリディズニーランドは前年と同等でした。前年に比べてユーロが弱いので1億ドルの影響がありました。しかし、同様に費用も減少しました。
 
スタジオエンターテインメントでは前年に比べ劇場公開の増収により営業収益が15%増加しました。それはAvengers - Age of Ultron, Cinderella and Inside Outの増収で、トゥモローランドで一部相殺されています。スタジオの結果はコンシューマープロダクトの高収益と世界でのテレビ配信に支えられています。ホームエンターテインメントの結果は前年にアナと雪の女王があったので低下しています。
 
コンシューマープロダクトはライセンスポートフォリオによって利益を得ています。営業利益は27%増になり、売上の増加は6%でマージンの増加は6%強でした。営業利益の増加はFrozen, the Avengers and Star Warsの商品ライセンスの増加のおかげです。比較可能な条件の上では、3Qのライセンス収入は前年に比べ20%増加しています。インタラクティブの結果はDisney Infinity の 減収をモバイルゲームの増収で相殺しています。
 
3Qの結果には満足しており、2015年決算期は2ヶ月先です。2016の見通しを説明したいと思います。2つのことを説明したいのですが、1つめは、いくつかの主要通貨に対するドル高が営業利益に5億ドルの悪影響を与えることです。2つめは、前年4月に説明したように、国内ケーブルアフィリエイト収入と営業利益が年間ベースで2013から2016に数%台後半で成長することです。
 
ボブが言及した視聴者の減少により、国内ケーブルアフィリエイト収入が減少して予想には届かないでしょうが、それでも数%台後半の成長です。アフィリエイト収入の減少と為替レートの悪影響により、ケーブルの営業利益は2013から2016にかけて数%台半ばになるでしょう。
 
規律をもった資本配置戦略を行い、バランスのとれた既存ビジネスへの投資と、買収と株主還元を行なっていきます。過去最高となった今Qを含むこの数年の決算結果が示すのは、資本配置戦略が明確な結果を出しているということです。
 
先月経営陣は前半期に0.66ドルの配当を決め、年あたりでは15%増加させました。今後は半期ごとに配当を行います。3Qでは10億ドルで940万株を自社株買いしました。これまでの期間に32億ドルで3240万株を自社株買いし、31億ドルの配当を行ったので、2015年は合計63億ドルの株主還元を行なっています。翌年の見込みを前提にすると、2016期は自社株買いを拡大し60億ドルから80億ドルにする予定です。