【書評】私の財産告白 （本多静六）
「私の財産告白」とは？
本多静六が自分の財産を貯めるために実践した方法を書いたものです。
本多静六とはこのような人です。
幼少時に父親を亡くした経験とドイツ留学でのルヨ・ブレンターノ教授の教えから、勤倹貯蓄を処世訓とした。奈良県・吉野の土倉庄三郎翁の書生をしながら直接林業を学び、後に日本で最初の林学博士となった。投資家として巨万の富を築いたが、退官を機に匿名でほぼすべてを教育、公共の関係機関に寄付したことでも知られる。
勤倹貯蓄は、収入の1/4は必ず貯蓄をし、分散投資を実施した。また、日々1ページ原稿を書くことを常としたため、370冊を超える著作がある。
何が書いてある？
財産をふやすにはどうすればいいかを、わかりやすく解説している本です。
特に変わったことは書いていないのですが、投資以前に着実に実行すべきことが書いてあり、投資を始める前にぜひ読んでほしい本です。
「収入の4分の1を貯蓄せよ」
「好景気には貯蓄、不況時には投資を」
など、参考になる言葉がたくさんあります。
不況時には貯蓄を、の部分だけを引用しておきます。
私は「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」「不景気、悲観時代には思い切った投資」という鉄則をたてて直進することを人にもすすめている。
要するに利殖の根本をなすものは、「物と金」の適時交代の繰り返しであって、その物的投資対象には、株式、土地、山林、事業出資などを挙げ、やっぱり昔からの財産三分投資法を説いているのである。
昔からこういう部分は変わらないですね。
ちょうど今Kindleで99円セール中です。
