ヤフー(YHOO)2015Q4決算と株価
企業概要
Yahoo! はインターネット関連サービス企業で、ショッピング、ファイナンス、ニュースなどのサービスを集めたポータルサイトの運営をしています。
決算発表の中でマリッサ・メイヤーがターンアラウンド(業績の反転)について述べていますが、Mavens(mobile, video, native advertising, and social)に注力というのはいまさらな感じがあります。この方向だけでは業績の反転は望めないでしょう。
サマリー
・決算発表日 2016/2/2 引け後
・売上(ex-TAC)は$1Bでコンセンサス予想より-$190M
・EPSは$0.13でコンセンサス予想と変わらず
・決算発表後の株価はアフターマーケットで-2.20%で推移
・15%の人員削減を発表
・2016FYのGAAP売上は$4.4~4.6B、営業利益は$150~250Mを予想
決算発表メモ
ターンアラウンドのためには売上を反転させないといけません。これには2つの方法があって、1つは既存のビジネスを成長させること、もう一つは新しいビジネスを作ることです。Yahooに就任したとき、どのビジネスも数年低下傾向でした。
悪いことに、バナー広告とデスクトップユーザーに依存していて、それは両方とも低下傾向でした。つまり、$5Bの低下していく売上の上にいて、どうしたら成長するか分からなかったのです。そして、既存ビジネスではなく新しいビジネスでターンアラウンドを実行する必要がありました。そしてそれは$5Bビジネスを支えるほどに早く大きく成長する必要がありました。
次に決めなければいけないのは、売上が低下していく部門をカットするか、風向きは悪いと知りつつ低下を食い止めるかです。我々は後者を選びました。売上とユーザーの大きさを考えると、選択肢はありませんでした。
売上が横ばいもしくは低下する期間はある程度あるでしょう。しかし、その期間に売上の構成比率は大幅に変わります。
既存ビジネスの逆風は$100M/Qもしくは$0.5B/Yになります。新規ビジネスはMavens(mobile, video, native advertising, and social)で、昨年には$1.6Bの売上になりました。
Searchの売上は$522M、Displayは$601Mでした。
EBITDAは$215Mでした。
2015FYの売上は$5Bで+8%でした。
2016Q1の売上(ex-TAC)は$0.82~0.86B、営業利益は$-50~-30Mでしょう。
2016FYの売上(ex-TAC)は$3.4~3.6B、営業利益は$150~250Mでしょう。
https://investor.yahoo.net/results.cfm
直近の決算推移(GAAP)
四半期 | Sep 30, 2015 | Jun 30, 2015 | Mar 31, 2015 | Dec 31, 2014 |
売上 | 1.23B | 1.24B | 1.23B | 1.25B |
営業利益 | -0.09B | -0.04B | -0.09B | 0.03B |
純利益 | 0.08B | -0.02B | 0.02B | 0.17B |
5年間の株価の動き
前回までの記事
ヤフー(YHOO)株2015Q3決算 - Invest Shift
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