モンサント（MON）2016Q4決算と株価

企業概要

モンサント（Monsanto）は多国籍のバイオ化学企業です。

遺伝子組換作物の種の世界シェアがトップで、自社製の除草剤「ラウンドアップ」に耐性をもつ遺伝子組換作物とセットで販売しています。

セグメントは「Seeds and Genomics」「Agricultural productivity」です。

サマリー

・決算発表日 2016/10/5 プレマーケット
・売上は$2.56B +8.5%でコンセンサス予想より+$320M
・non-GAAP EPSは$0.07（2015Q4は-$0.19）でコンセンサス予想より+$0.09
・GAAP EPSは-$0.44
・GAAP 純利益は-$191M
・2017FYの予想GAAP EPSは$3.83〜4.35
・2017FYの予想non-GAAP EPSは$4.50〜4.90
・決算発表後の株価はプレマーケットで+0.01%
・PER（ttm）は42.98

売上・EPSとも予想をクリアしました。

バイエルによる買収が発表されていますが、独占禁止法に関わる懸念があるので、まだ買収価格（$128）を下回った価格で取引されています。

だが投資家はこの日、買収発表を慎重に受け止めた。モンサントは14日午前、買収額を17％近く下回る水準で取引された。買収完了予定日に基づいて計算すると、モンサント株主は配当も含め、年15％という投資リターンを得ることになる。

この懸念の中心にあるのは、反トラスト法（独占禁止法）だ。同業界の再編の流れが定着している中、規制当局は今回の買収で種子購買業者がこれ以上市場から追い出されないと確信する必要がある。実際に、上院司法委員会は来週、同業界の競争環境に関する公聴会を開く予定だ。

規制当局を納得させる必要があることは、買収成立のめどがかなり先になっていることにも反映されている。バイエルは14日、成立は2017年末を見込むとした。

バイエルのモンサント買収、株主には割安な保険 - WSJ