メルク(MRK)2016Q4決算と株価
企業概要
メルク(Merck & Co.)は世界的な製薬会社です。ドイツのメルク(Merck)のアメリカ事業がアメリカで独立したのが始まりです。
ノーベル賞を受賞した大村智教授は、メルク社と共同研究を行い、世界的に使われている抗寄生虫薬を開発しました。
セグメントは「Pharmaceutical」「Animal Health」です。
サマリー
・決算発表日 2017/2/2 プレマーケット
・売上 $10.12B -0.9% コンセンサス予想より-$100M
・non-GAAP EPS $0.89 -4.3% コンセンサス予想と変わらず
・non-GAAP net income $2.47B
・GAAP EPS $0.42
・GAAP net income $1.17B
・2017FYの予想売上は$38.6〜40.1B
・2017FYの予想non-GAAP EPSは$3.72〜3.87
・決算発表後の株価 終値で+3.35%
・PER(ttm)31.59
・http://investors.merck.com/investors/financial-reports/quarterly-financials/default.aspx
ほぼ予想通りの決算でした。
KEYTRUDA の売上は引き続き好調です。アメリカの売上が3/5も占めているので、世界的にはさらに売上が伸びる余地があります。
We continued to execute well on the launch of KEYTRUDA globally, and we are confident about the opportunity we see for this important brand. In the fourth quarter, sales were $482 million, driving strong full-year sales of $1.4 billion. In the U.S., KEYTRUDA fourth quarter sales of $311 million were driven by continued strength in melanoma, rapid penetration of head and neck cancer, and the launch of first-line lung.
決算発表メモ
R&Dコストは$1.7B -4%でした。
Pharmaceuticalの売上は$10.11B -1%でした。
内訳としては、
JANUVIA / JANUMET(糖尿病)の売上は$1.5B +4%でした。
ZETIA / VYTORIN(高コレステロール血症)の売上は$873M -13%でした。
GARDASIL(子宮頸癌予防ワクチン)の売上は$542M +9%でした。
PROQUAD / M-M-R II / VARIVAX(水痘ワクチン)の売上は$405M -1%でした。KEYTRUDA(ガンの免疫チェックポイント阻害剤)の売上は$483M +125%でした。
ISENTRESS(HIV)の売上は$337M -10%でした。
REMICADE(関節リウマチなど)の売上は$269M -32%でした。
CUBICIN(抗菌薬)の売上は$119M -63%でした。
SINGULAIR(アレルギー治療薬)の売上は$210M -23%でした。
PNEUMOVAX(感染症予防薬)の売上は$238M +27%でした。
Animal Healthの売上は$884M +6%でした。
配当と自社株買い
・配当は$0.47/Qで利回りは2.87%
・2016FYに$5.1Bの配当を実施
・2016FYに$3.4Bの自社株買いを実施
決算推移(GAAP)
売上・利益・フリーキャッシュフローともしっかりしています。
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