シュルンベルジェ（SLB）2017Q1決算と株価
企業概要
シュルンベルジェ（Schlumberger）は油田探査および、各種油田探査用計測機器の開発・製造を行っている多国籍企業です。
投資から生産までの期間が長く、価格サイクルも長いという構造になっている原油価格の回復は早くには望めず、数年以上は原油価格の低迷が続く可能性が高いです。原油関係サービスの投資は、原油価格の回復から遅れて回復するとのことなので、当分業績はよくないでしょう。
サマリー
・発表日 2017/4/21 プレマーケット
・売上 $6.89B +5.7% コンセンサス予想より-$100M
・non-GAAP EPS $0.25 -38% コンセンサス予想と変わらず
・non-GAAP net income $347M
・GAAP EPS $0.20
・GAAP net income $279M
・決算発表後の株価 終値で-2.18%
・PER（ttm）はなし
・http://investorcenter.slb.com/phoenix.zhtml?c=97513&p=irol-quarterlyresults&nyo=0
売上は予想をクリアできず、EPSは予想に一致しました。
北アメリカでは設備投資が増加していて、中東やロシアでは回復が見込まれているものの、それ以外の国では設備投資は低調で中期的には供給不足になる可能性が増加しているとのことでした。
原油は極端に供給過剰になったり需要不足になることを繰り返すので、また数年〜十数年後には原油価格が高くなっていくこともあるでしょう。
At present, the region in the world showing clear signs of increased E&P investments in 2017 is North America land, although investment levels in the Middle East and Russia are also expected to remain resilient this year. However, for the rest of the world, which still make up more than 50 million barrels per day of oil production, we are heading towards a third year of significant underinvestment, which increases the likelihood of a medium-term supply deficit as produced reserves are not replaced in sufficient volume.
In particular, the market continues to focus on headline decline numbers that suggest that production is holding up well, while a closer examination of the underlying data clearly shows that the rate of depletion of proved undeveloped reserves is rapidly accelerating in several key non-OPEC countries.
決算発表メモ
セグメントは「Reservoir Characterization（油層分析）」「Drilling（掘削）」「Production（生産）」「Cameron」です。
Reservoir Characterizationの売上は$1.61B -6%、営業利益は$281M -16%でした。
Drillingの売上は$1.98B -20%、営業利益は$229M -38%でした。
Productionの売上は$2.18B -8%、営業利益は$110M -47%でした。
Cameronの売上は$1.22B -25%、営業利益は$162M -31%でした。
配当と自社株買い
・配当は$0.50/Qで利回りは2.45%（$696M）
・$372Mの自社株買いを実施
・2016FYに$2.64Bの配当を実施
・2016FYに$778Mの自社株買いを実施
決算推移（GAAP）
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