エクソンモービル(XOM)2016Q2決算と株価
企業概要
エクソンモービル(Exxon Mobil)は総合エネルギー企業で、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の1社です。また、民間石油会社としては世界最大です。
上流部門(Upstream)は原油の開発・生産で、下流部門(Downstream)は上流工程以降の原油と石油製品の輸入、タンカー輸送、精製、国内輸送、販売を指します。
セグメントは「Upstream」「Downstream」「Chemical」です。
Upstreamの不調をDownstreamとChemicalで補いながら、経費削減のため設備投資を減らしています。倒産する心配はないのでエネルギーセクターの中ではおすすめです。
サマリー
・決算発表日 2016/7/29 プレマーケット
・売上は$57.7B -22%でコンセンサス予想より-$2.53B
・EPSは$0.41 -59%でコンセンサス予想より-$0.23
・純利益は$1.7B -59%
・決算発表後の株価はプレマーケットで-2.55%
・配当は$0.75/Q、年間配当利回りは3.33%($3.13B)
・PER(ttm)は29.02
売上・EPSとも大幅に予想を下回りました。株価はやや下がりましたが大きな影響はなかったようです。
生産量はほぼ2015Q2と変わりませんでした。カナダの大規模な山火事の影響があったとのことです。
On an oil-equivalent basis, production was essentially flat with the second quarter of 2015. Liquids production totaled 2.3 million barrels per day, up 39,000 barrels per day. Project ramp-up was partly offset by field decline and downtime mainly resulting from the Canadian wildfires. Natural gas production was 9.8 billion cubic feet per day, down 366 million cubic feet per day from 2015 including field decline and divestment impacts.
決算発表メモ
売上は$57.7B -22%、EPSは$0.41 -59%でした。
CapExは$5.15B -38%でした。
Upstreamの純利益は$294M -85%でした。
Downstreamの純利益は$825M -45%でした。
Chemicalの純利益は$1.2B -2%でした。
http://ir.exxonmobil.com/phoenix.zhtml?c=115024&p=irol-calendar
3年間の決算推移(GAAP)
原油価格の下落で大きく売上は下がっていますが、利益とフリーキャッシュフローはなんとかプラスにしています。