Lending Club IPO (Ticker:LC)

昨日Lending Club (Ticker:LC) がIPOしました。

23.43 8.43(56.20%) 4:00PM EST

 終値は56.20%アップでした。二年先のEPSに基づくPERが50倍程度と、成長をかなり先取りされた評価になっています。

ビジネスの仕組みは広瀬さんの解説が詳しいのですが、個人間融資の枠組みを作って適正なリスク管理をすることにより、借り手にとっても貸し手にとってもカードローンなどの金利よりもメリットがあるようにすることです。

マーシャル・マクルーハンは、ネットに代表されるような電気の速さの文化について「あらゆる場所が中心であり、周縁はどこにもない。」と言っています。

情報だけで構成されるもの、例えば、ゲームセンターや映画館（映画センター）や本屋（本センター）などの中心は、スマホやPCやkindleなどによってどんどん個人が家など（周縁）で利用できるようになっていますが、金融センターも個人のものに戻るときが近いのかもしれません。

同社の融資額が急増している理由は、目先、クレジットカード・ローンからの借り換えのニーズが沢山あると思われるからです。現在、アメリカ人は総額で8,800億ドルものクレジットカード・ローンを借りており、これは世帯当たりに直すと7,200ドルになります。その平均金利は22％程度です。

若しレンディングクラブで借り直すと14.8％に金利が下がります。これは借り手にとって十分魅力のある金利コストの削減と言えるでしょう。

一方、レンディングクラブでお金を貸したいという人は利子が普通預金の0.06%から8.6％に増えるわけです。財テクの手段として、株式投資などと比べても遜色ない投資機会と言えるでしょう。

今年最後のHOTなIPO ピア・ツー・ピア（P2P）レンディングのレンディングクラブは爆発的に成長する可能性がある - Market Hack

お金を貸したいと考える個人と、お金を借りたいと考える個人がウェブ上で逢い、直接取引することで銀行のポケットに入っていた金利差を消費者の手に取り戻す……それがこのコンセプトです。

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