今日の黒田「なんちゃって」バズーカ
黒田バズーカ発射?
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに急反落。日銀金融政策決定会合の結果を受け、急速に買い上がる場面があったが、新たに打ち出された量的・質的金融緩和(QQE)補完策は買い材料になりにくいとの受け止めが広がるにつれ、日経平均は上げ幅を縮小。高値掴みした投資家の投げなども膨らみ、日経平均は節目1万9000円割れへと沈んだ。
日銀は18日の金融政策決定会合で、設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業の株式を対象とする年間3000億円程度の別枠を新設。2016年4月から再開される銀行保有株式の売却と相殺するとしており、「株式市場への影響はニュートラル」(UBS証券エクイティ・ストラテジストの大川智宏氏)との見方が広がった。
日銀が発表した緩和策は発表された直後は買い材料になったものの、ちゃんと中身が認識されるにつれ、逆にがっかりされて売り材料になったようです。
売った分を買って相殺するというのが、なぜか勘違いされて追加緩和と受け取られたようです。
やっぱり違う?
日銀の黒田東彦総裁は18日の記者会見で、同日決定した補完措置について「追加緩和にあたらない」と述べた。
その後で緩和ではないと発言しているので、市場とのコミュニケーションミスではやとちりで下げてしまったようですね。もったいない。
また、市場が最も「食いついた」ETFの新たな買い入れ枠の設定についても、過去に日銀が買い入れた銀行保有株式の売却の再開(2016年4月から)に伴って行うものだ。ともに3000億円ずつであり、ETFの年間3兆円という購入規模は変わらない。
いったんは、過去の記憶からポジティブ方向に反応したマーケットだったが、「株式市場にとっての影響はニュートラル」(UBS証券エクイティ・ストラテジストの大川智宏氏)で、強化策の消化が進むに従って瞬間的な「熱狂」が冷め、失望に変わった格好だ。
市場の方からしても、過去の黒田バズーカの記憶があったので、急いで買わなきゃ!と早合点したところはあったみたいです。
日銀やECBにはもう手詰まり感があり、今後も大幅な緩和は難しいと思います。