オラクル(ORCL)株2016Q2決算
オラクル(ORCL)はデータベースやERPなどの会社です。
既存の事業(オンプレミスのソフトウェア)は横ばいですが、クラウド(Saas/Paas)でのソフトウェア提供が伸びているようです。
オンプレミス(on-premises)とは、クラウドと逆に、データセンターや社内に自前でサーバーを持っている状態のことを言います。
製品がよくてセールスフォース(CRM)と競合するようになるのか、既存顧客を移行して行ってるだけなのか、などはもう少し見ていく必要がありそうです。
サマリー
・2016Q2売上は$9Bでコンセンサス予想よりマイナス60M
・2016Q2EPSは$0.63でコンセンサス予想よりプラス$0.03
・クラウドの売上は$652Mとなり30%増加
・オンプレミスのソフトウェア売上は$6.4Bで変わらず
会社資料
http://investor.oracle.com/financial-reporting/quarterly-reports/default.aspx
5年間の株価の動き
決算発表のメモ
SaaSとPaaS事業から始めます。勢いがあり、予約ベースで75%成長しています。売上は$487MとなりYonYで38%増加しています。QonQでは8%増加しています。
SaaS、PaaS、IaaSを含めたクラウドの売上は$652Mとなり30%増加しました。Q2のSaaSとPaaSのグロスマージンは43%でした。
年度の終わりにはSaaSとPaaSのグロスマージンは55〜60%でしょう。2018年には80%を目指します。
オンプレミスのソフトウェア売上は、新規とアップデート、サポートを含めて変わらずの$6.4Bでした。
ハードウェアの売上は10%減少しました。ハードウェア製品の売上は$573Mでサポート売上は$550Mでした。
総売上は$9Bとなり、営業利益は$3.7Bで営業利益マージンは41%でした。
EPSは$0.63でした。為替のため$0.06減少しています。
2016Q3ではSaaSとPaaSの売上は49〜53%の成長を見込んでいます。IaaSの売上は3〜7%増加でしょう。クラウドとオンプレミスのソフトウェア売上は3〜4%の成長でしょう。総売上は0〜3%の増加でしょう。EPSは$0.63〜0.66と予想します。
2016Q4ではSaaSとPaaSの売上は65〜69%の成長を見込んでいます。IaaSの売上は1〜5%増加でしょう。クラウドとオンプレミスのソフトウェア売上は2〜4%の成長でしょう。総売上は1〜3%の増加でしょう。EPSは$0.83〜0.86と予想します。